第92章 夏の大三角(1)
ひたすら問題を解き続け、
(よし!何とか時間内に出来た!)
出来たプリントの採点をお願いし、先生に渡す。さっきの言葉を思い出して、私はもう心臓がバクバク。
手元を見つめ、ピンとレ点のような赤いバツが付いた瞬間……
プチンッ。
「な、な何で先生はいつも急なんですか!///」
素早い動作でリボンを外した先生は、私の訴えなんて聞こえてないかのように、無言のままポイっとリボンを後ろに放り投げる。
そして、無表情のまま何事もなかったように丸つけを再会。
(あっ!ま、またバツ!)
咄嗟に身を守る。
けれど虚しく先生は、机の下から私の脚を掴み……。
スルッ。
靴下を片方脱がすと、
「まだ、半分残っているぞ?」
「こ、後半は自信があります…っ」
最後の強気の抵抗。
けど、
「む、無理です!!///」
「無駄な抵抗は止めておけ」
先生は私を机に押さえつけると、プチプチッ。
片手で器用にボタンを外し、
「チッ。何でこんな物着ている?」
舌打ちしながら、間近に迫る険しい顔。私は咄嗟に顔を背け、
「ご、午後から部活があるからです!///」
声を上げる。
先生はキャミの肩紐をクイッと指で引っ張り、そうだったな。と、弓道部顧問とは思えない台詞を吐くと……
「……次こそ、覚悟しておけ」
先生の固くてゴツゴツした指が私の首筋をくすぐる様に動き、
んっ……。
はしたない声が、
口から溢れた瞬間……
「失礼します」
先生に両手を拘束され、
キャミとスカート姿の私。
凄い体勢と状況の中……
会議室に現れたのは……。