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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第93章 夏の大三角(2)



(家康様視点)


蝉の鳴き声。
耳を塞ぎたくなるぐらい
窓の外から聞こえてくる。

まだ寝足りない。
でも、煩くて眠れない。


(仕方ない。起きるか……)


ほとんど被ってない布団を剥ぎ、
眠気を冷まそうと、
シャワーを浴びに下に降りていく。


「家康〜!ちょっと来て〜!」


何?

キッチンに顔を出すと、
視界に入ったピンク色。

ダイニングテーブルの上に見覚えのある弁当包みがちょこんと乗っていて、


(何でひまりのが??)


訝しげにソレを見つめる俺に、


「昼から部活あるんでしょ?少し早めに行って、ひまりちゃんに届けてきてあげて!」


母さんは、
ヒョイと持ち上げ差し出した。


話を聞くと、朝から鬼補習に行ってるひまりは、午後の練習が始まるまで補習を、

みっちりやる予定?
やらされる予定?

で、今朝早起きして念のため、
自分でお弁当を作ったらしい。


(作るだけ作って。持っていくのは忘れたワケ?)



ほんと、ドジ。


まぁ。届けるのは全然構わないけど。
折角だし。
早めに行って部活始まるまでの間……


ーーはい。忘れ物。

ーーありがとう!お礼に、お弁当少しわけてあげる♡はい、あーんして?



(……いいかも)



俺は朝食兼、昼食を済ませ家を出た。


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