第83章 『七夕の織姫レシピ』
へ!?
混乱するひまりを無視して、肩に引っかかっていたパーカーを剥ぎ取り……。
「頂きます」
「ち、ちがう〜っ!///アレは料理を全部食べてって意味で言ったの!///」
まるで食べてと主張するように、
露わになった白い肌。
(男の家にこんな肩出した服。着て来る方が悪い)
「ひまりが、出迎えたり、可愛いことばっかり言うから。お陰で俺の頭の中やばかったし。だから、お仕置き」
リビングで一人、
悶々と戦っていた俺の気持ち。
現実世界でも少しは、潤いくれないと。
困るし。
「だめだめーーっ///」
「少し、食べたら。離してあげる」
嘘だけど。
両手で必死に
俺の身体を押し返す、ひまり。
「絶対!その顔、嘘だもんっ///」
「なら、あの台詞言って。お出迎えの新婚さん定番のヤツ」
「無理ーーっ!///」
「……頂きます」
両手を拘束し、
胸元の服に、指を引っ掛ける。
「わ、わかった!あの台詞、言うからっ///み、見ないで!///」
「早く言わないと、見えるとこまで下げるよ」
「この体勢じゃ言えない///」
「逃げるから、だめ」
で、結局。
俺の膝の上で拘束。
「わ、わわた……///」
「はい。最初からやり直し」
「うぅ……///意地悪!」
(さっきから、膝の上でもじもじして。意地悪なのは、そっちだし)
一時間ぐらい経って。
「先にご飯にする?お風呂にする?それとも……わ、た、し……?///」
(た、堪んない……っ///)
もう、瞬殺。
「きゃぁ///ちゃんと言ったのに!」
再び押し倒す。
ご飯は食べたしお風呂も入った俺。
まぁ、最初から返事は……
「ひまりがいい」
一つしかないけど。