第83章 『七夕の織姫レシピ』
(家康様side)
天の川が浮かぶ、星空の下。
「ま、待って!よく考えたら……。もしかして全部、聞こえてたの!?///」
やっと気づいたひまり。
「さぁーね……部屋戻るよ」
白々しく俺は肩を上げる。
真っ赤になってひまりが怒り出す前に、軽く屈んで膝裏に手を入れ……ヒョイと持ち上げる。
軽すぎ。
もうちょっと、ご飯食べたら。
って、突っ込みたくなる。
降ろして!と暴れるひまりを無視して、横抱きのまま部屋の中に戻ると……
(こっからが新婚ごっこ、本番)
ポスッとベッドの上に降ろした。
「え??何でベットに……」
まだ、自分の置かれた状況がわからず、キョトンとして固まるひまり。
俺は警戒心を持たせないように、三成みたいにニコニコ笑う。ん?と寝転んだまま、俺を見上げるひまり。力を抜いてる隙に膝を割り、そこに自分の脚を滑り込ませ……
ひまりの全部
「食べて欲しいんでしょ?」
覆いかぶさった。