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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第11章 手紙と「謎の大学生」




部屋のカーテンを閉める。
制服を脱ぎ、ルームウェアに着替えるとポフッとベットの上に仰向けで転がった。

枕元に置いてあるくまたんを掴み、顔の前で持ち上げる。
私が初めて作った縫いぐるみ。
唯一自慢できる特技を聞かれたら、やっぱり裁縫かな?


(久々に何か作ってみようかなぁ)


部の皆んなで、お揃いのお守りとか良いかも。

そんな事を一人であれこれ考えている内に、つい思い出してしまった。


家康とキスしたこと。


(そう言えば………)


ーーファーストキスって……昔、したし。


何時したんだっけ?
咄嗟に小さい頃のはノーカウントとか、言っちゃったけど実は覚えてないんだよね。


小学校の時?
それか保育園の時かな?

家康は覚えてるみたいだったけど……

多分、聞いても

はぁ?ってか何で、女のひまりが覚えてないワケ?あり得ないし。

とか、言われそう。
思わず苦笑いをしながら、私は携帯を取り出そうと鞄に手を伸ばす。


あれ?
何これ?


中に入っていた一枚の封筒。
ごくごく一般的なシンプルなモノ。


もしかして、手紙……?


(もしかして家康のラブレター落とした時、紛れ込んだのかも!)


私は起き上がり、宛名が書いていないか確認すると……


「戦国姫へ??」


家康へじゃなくて?

封筒を隅から隅まで見てみる。
でも、差出人の名前は何処にもなくて……。


魚座のラッキーアイテム、手紙。
再び過ぎった朝の占い。


(もし、私宛じゃないと悪いし……う〜ん……)


でも、このまま悩んでても仕方ない。
私は中をチラッと見て、もし違ったらすぐに読むのをやめようと思い……


中身の便箋をそろっと取り出した。



「貴方はある、戦国武将の姫君に選ばれました」



えっ!
これだけ??

私は便箋を下まで隈なく目を通す。
けど、何度もみてもこれだけしか書いてなくて……。


ますます解らなくなった。

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