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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第80章 「白詰草の花嫁(10)家康様編」




窓辺に飾った白詰草。
まだ、ピンピンしてるから不思議。
佐助君、何かの術でもかけたのかな?

つい、忍者を連想させる言動にそんなあり得ない事を考えてしまう。


「私を思って」「約束」


(素敵な花言葉だけど……)


白詰草って別名クローバーだよね。

私は、携帯で軽く検索をかけてみる。

マメ科の多年草。
ヨーロッパから江戸時代に渡来し、各地に野生化。


(へぇ……江戸時代からなんだ)


白色の蝶形花を白詰草。
葉の部分をクローバーって、
勝手に使い分けてたけど……。



(三つ葉のヘアピンはなかったし……)


はぁ。肩を大きく揺らしながら、私は息を吐く。
野外活動も迷子になって、
皆んなに心配かけちゃったし。
昨日は久々に幸に会えたかと思ったら、
大会の戦利品にキスすることになっちゃうし。

今月も、色々とあったなぁ……。

それに、



ーー思って貰えるなんて……




あの時、私は自然に目を閉じていた。


ーー私からのキスは、家康にとってご褒美になる?


昨日は、気づいたらあんな事を口走ってて。



絶対、最近おかしい。
まるで、あんなの……。



(まるで、家康とキスしたいみたい///)



昨日は家康すっごい、
驚いたように目を開いて。

好きな子以外のキスなんて、
嬉しくないはず。

でも、家康から今まで
何度もされたし……。


小屋にいた時も、寸前に家康がクシャミしなかったらあのまま……。


そういう雰囲気だったから?
でも、本当に好きな子いたら普通しないよね?


(うぅ……もう、頭の中ぐちゃぐちゃだよ)



とりあえず、学校に行かないと!昨日は悩み過ぎて、テスト勉強全然はかどらなかった。
もう、歴史は半ば赤点覚悟。

それでも、私は少しでも余った時間で必死に頭に詰め込んだ。


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