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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第292章 あなたに何度でも(12)




達した後、家康はそっと私を抱き起こしてくれる。

そして、
私達は一切何も纏わない姿に。

満月の光だけが頼りみたいに、お互いの瞳にお互いの姿を映して、肌と肌をくっ付け……



「俺たちの儀式しよう……」



家康は四角いものを取り出す。
数秒後、私を仰向けに倒して……



「ほら、泣かないの……」

「家康がっ……大事にしてくれて……るのが、いっぱい……伝わるから……」



嬉しいんだよ。私がそう言うと、家康は力なく笑って……「俺が大事にしたいから」って。


グッと握られた手。



「あ…………んんっ……」


「やっと繋がれる」



下腹部に感じた圧迫感。
家康の欲望が押し入ってくる。



「繋がった……ね……」

「ひまりのナカ。熱いっ……」



ちょっとだけ真ん中に寄った眉。
その悩ましげな表情が堪らなく好き。

このまま時間が止まれば良いのに……。


ずっと見ていたい。

家康が私を大事にしてくれる所を。


乾いた音が響く。
腰を打ち付けられる度に私はぽろぽろと涙を零して、その律動に合わせて身体が跳ねた。



「あっ、あっ、あっ……」


「締め付けすぎっ……」



離れたくない。
そう主張するように家康の欲望を咥え込んでいく私。



「い、えやすっ……いえやすっ……」

「そんな顔されたらっ……くっ……」



涙まみれに濡れた私の頬は熱い。
汗ばむ家康の額。


吐息が絡むぐらい顔を近づけて、キスを繰り返す。言葉なんてなくてもいい。今、こうしている時間が幸せに満ちていた。

月明かりがスポットライトみたいに私達の空間だけを照らして……



(幸せ……だよ……)



近づく絶頂。
私は家康の指に自分の指を食い込ませる。



「もう私っ……」

「俺もっ……っ!」



更に激しくなる律動。



乱れた呼吸で何度もお互いの名前を呼び合って、存在を確かめるように手を握り合う。


大好き。
愛してる。


会話がなくても動き、吐息、表情から溢れ出して……



「ふぅん……あぁっ、……壊れちゃ……」


「壊れてっ……ずっと俺の側にっ……くっ」



一段と私の中で大きくなった欲望。




「あぁあっ、ぁああっ!!」




それが最奥を突き上げて、ドクンッと脈打った……。








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