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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第63章 風待ち月(12)




築城さんに、会った後……

おぼつかない足取りで明智先生を探していた私。特に何か考えてた訳じゃない。

ただぼっーと。
山道を歩いてた。


そして気づいたら、

『倒木の撤去作業中』

通行止めになっていて。
そこで、やっと気づいた。



ーーわ、私……先生に呼ばれているから!


ーー明智先生なら、そっちの山道をさっき歩いて行ったみたいよ?



私は、先生としか言ってないのに…
築城さんは確かに明智先生って言った。


普通に考えたら、わかるのに……。

私を呼んでおきながら、
山奥なんかに行く訳ないのに。
明智先生はそんな先生じゃないのに。


不信感も抱かず信用して、
こんな所で、一人何やってるんだろう。

浮かんできた涙を拭い、
今は、泣いてる場合じゃないと。
そんな暇なんかない。


勝手な行動は許さん!

織田先生がバスで言っていた台詞。
急いで来た道を戻ろうと、
跳ねを返した時……。

昼間のハイキングで思った以上に、
足腰に疲労がきていて……。


砂利の下り道。

力が入らず、滑り……


脇の斜面に転げ落ちていた。



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