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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜
第63章 風待ち月(12)
ザァッー……。
突然降り出した雨が
容赦なく降り注ぐ。
私の体温を奪い始め……。
ガタガタと身体が震え出す。
「も、どら…なきゃ……っ」
真っ暗な山奥。
頼りない小さな懐中電灯の明かり。
今はそれを頼りにするしなかなかった。
挫いた足を引きずりながら、
(やっぱり登るしか方法が……)
滑り落ちてきた斜面を見上げ、私は石に手足をかける。片足を庇い、雨で滑らないように注意して登り始めた。
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