第274章 天邪鬼の愛〜真紅〜(16)家康さまside※R18
その内容を聞いて、
頭が真っ白になった。
だからこそ、ここに置いてく。
俺の全部を。
だから、代わりにひまりの全部を頂戴。
「ひまりっ……」
「家康っ……」
一旦、欲望を抜くと今度は後ろを向かせ、一気に突き上げる。ひまりの両腕を後ろから掴み、俺は激しく律動を繰り返した。邪念なんか一切入り込む隙間もないぐらい、脳内をひまりでいっぱいに埋め尽くす。
柔らかな胸の感触も手に刻んで。
甘い肌も、甘い声も、甘い表情も姿も焼き付ける。絶対、忘れないように。
ギシッギシッ!
「ひやぁあっぁっ……!」
グッと欲望を押し付けた瞬間、ひまりは大きく仰け反り、ベットに倒れこむ。
同時に吐き出した欲望。
けど、俺はすぐにベットサイドにあるテーブルに手を伸ばす。ひまりから貰った大切な腕時計を代わりにそこに置いて、新しいコンドームを装着。
「はぁっ……はぁっ……い、えやす?」
「もう一回。今度はひまり見ながら……」
今度は優しく抱こう。
そう思ってんのに。俺の膝の上で豊満な胸を揺らして腰を動かすひまりは、すぐにそんな余裕なんて失くさせる。
「そんなに動いたらっ……くっ……」
「だって……勝手に……んぁっ」
濡れそぼったナカはヒクついて、絡みつき、呆気なく果てたばかりの欲望を高みに登らせ、きゅうっと締め上げてくる。
「んっ、んっ……んんっ」
自分の指を咥え、虚ろに瞳を潤ませたひまり。その色っぽい姿に俺はすぐに夢中になり、腰をしたから打ちつけながら、胸の先端に舌を運ぶ。