第271章 天邪鬼の愛〜真紅〜(13)政宗様×弓乃※R18
今日はパットを仕込んでない。
ありのままの私を知って欲しくて、入れるのをやめた。
「ま、待って……!」
心の準備は十分にしても、やっぱり寸前になると焦る気持ち。
「…………無理だ」
頭上の上で拘束された腕。グッと掴まれて、呆気なくブラが外された。手慣れた手つき。私は思わず足を動かして身をよじり、胸を見られないように必死抵抗しようとするけど……
「ひやぁ!」
「良い声で鳴くじゃねーか」
口に含まれた先端から電流が走り、力を奪う。初めて体験する快感。
「胸、小さいからやだぁ」
口から出た本音。小さな子供が我儘言うみたいにそう言ったら、政宗は口に含んだまま私を見る。微かに上気した頬。射抜くような蒼い瞳がこっちに向く。
「……俺をこんな風にさせてるのにか?」
グッと力を入れられると、政宗の大きな手に隠れてこんなに小さいのに、それでもそれなりに指を沈めた私の胸。
何度か指で捏ねられて、揉まれている内に形を変えてゆく。
「あ!やぁっ……やぁ、あん」
「……感じやすいなお前」
その台詞にちくりと胸が痛む。誰かと比較されてるのかと思うと、やっぱり不安が募って……
「や、やっぱり!だめっ!」
ドンッと政宗の胸を押し返すけど、ビクともしない。代わりに「なんでだ?」って言いたそうな目がこっちに向けられて……
「だ、だって……その……」
言いたい言葉も分からないうちにそう発言していて、私は口籠ると、もう何が何だか分からなくなってきて泣きそうになる。
「む、胸小さいし……他の人みたいに……うま、くっ……出来ないかもしれないしっ……だから……っ……」
「弓乃……。……ったく泣くなよ」
その言葉を聞いた瞬間に、今自分が泣いている事に気付いた私。泣くつもりなんてなかったのに。一度流した涙は止まることを知らない。