• テキストサイズ

イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第59章 風待ち月(8)




政宗と二人で買い物してるかと思うと、居ても立っても居られず俺は自然と早歩きになる。


手芸屋の隣の店。

店外に置かれたワゴン。
その前に立つ後ろ姿に、俺はゆっくり忍び寄った。


「来月まで売れ残ってますように!」


可愛く両手を合わせる姿。

そんなの見たら、つい甘やかしたくなる。


野外活動前日、予備校帰り。

夜遅くの閉店間近に
向かった一軒の店。
ワゴンの中にまだ残っていた、

三つ葉のヘアピン。

ひまりが持っていたのは、確かに隣に置いてある四つ葉じゃなくて、三つ葉だった。


無意識に可愛いことばっかするから、ほんと困るし。


(遅くなったけど、前に看病してくれたお礼。って事にしといてあげる)


これを付けたひまり想像するだけで、ニヤける。

この前、ウェディングドレス姿を想像した時もやばかったけど。




「ありがとうございました〜」




渡すのは野外活動終わってからにしようと思い、制服のポケットに仕舞った。


/ 1793ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp