第257章 『一周年記念作品』学園祭♡二日目
口笛の嵐の中、女子バスケ部の出番は終わり、次は陸上部、吹奏楽部の演奏が続き……いよいよひまり達、女子弓道部員の出番。
一度、スポットライトが消え真っ暗なステージに。
「あれ?この曲……」
「そう言えばさっきの築城達の曲……あいつらが練習してた曲だよな」
「……さっきの全然聞いてなかったから、分かんないし」
真っ先に気づいた三成。政宗もそのことに気づいて「まさか急遽変更したのか?」と、頭に疑問符を浮かべたその時だった。
パッ、パッ、パッ!
スポットライトがバックステージのみにあたる。そして、前列三人の人影は照らさず歌が始まり……家康はその声を聞いて、目を見開く。
「ちょ!この声、ひまりの声だし!」
「お?知らなかったのか、ボーカルは三人でするって弓乃のヤツ言ってたぜ?」
「さ、三人ですか!?でしたら時先輩の歌声が聴けるのですねっ!」
慌てる家康とは違い、浮かれた三成。実は恥ずかしさからひまりと副部長は内緒にしてあったのだ。
そしてここから一気に会場は盛り上がる。
サビパートに入った瞬間、三人にスポットライトがあたりセクシーな衣装を照らす。
「なっ///何て格好してんの!」
「ほぉ。どうやら直前で衣装も変更したらしいな」
「くくくっ。あそこまで露出されると、見がいがある」
「これは、男子も目の保養ぐらいではすまないな」
背後にいた信長、光秀、秀吉はひまりの衣装を見てにやりと笑う。