第256章 『一周年記念作品』学園祭♡一日目(後編)
最後は、家康とひまりペア。
「では、ひまりさん!登場して下さい!」
佐助は色んな期待を込めて、手をサッと入り口に向けた。他の生徒もメイド姿に期待大。口を閉ざして、ゴクリと喉を鳴らせば……「うぅ……」っと唸るような声が。もじもじしながらランウェイに立ったひまり。次の瞬間には大歓声が響く。
「なっ///」
「俺が選んでやった。喜べ」
「くくくっ。ひまりの奴。俯いているな」
「凄い露出だな」
家康が絶句する中、信長、光秀、秀吉はニヤリと笑う。
(スカート短いよぉ……。それにこの胸元は///)
マフィンを銀トレイを胸前に持ち、編み上げリボンの胸元から見える谷間を必死に隠そうとひまりはするが、ほぼ無意味。メイド服はピンク色のフリフリミニワンピ、白のフリルエプロン、白のスケスケニーハイソックスだ。しかも猫耳のカチューム付き。もはやロリ路線なのか、セクシー路線なのかわからない衣装。
ステージ上に近づくほど、家康の心拍数もヒートアップ!今にも家に連れて帰り、押し倒したい衝動にかられ……
ーーご主人さまっ!だ……めっ……。
余分な妄想まで頭に浮かび始め、慌てて頭を左右に振って映像を消す。
「ご、ご主人様///あのっ///」
ステージまで何とか歩いてきたひまり。少し困った様子がうかがえる。それには理由があった。実はマフィンに唐辛子を入れるのを忘れ、普通に甘いマフィンを作ってしまったのだ。
家康特性になっていないことに戸惑っていた。そこで考えた秘策が……
「お、美味しくなる呪文を唱えますので///近くに行っても宜しいですか?///」
「う、うん///」
家康がたじたじになって頷けば、ズイッ!見えそうな谷間がすぐ近くまで接近。