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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第252章 『一周年記念作品』学園祭♡一日目(前編)




特大ルーレットの横に一人のバニーガールが立つ。佐助がお願いしますと一言告げれば、それが合図になりいかにもそれらしいBGMがガンガンと鳴り響く。


回転を始めたルーレット。


秀吉の弓道の腕前を考えてか、文字など全く見えない速さでぐるぐる高速回転。


「プリンス様〜〜♡」

「決めて下さーい♡」


グッと弦を引きつけ、焦点を合わせるように片目をつぶれば……女子生徒は蕩けそうな熱い視線をルーレットにではなく、秀吉に注ぐ。

そして真っ直ぐ矢は解き放たれ……


「では、一つ目の質問は……」


シュパーンッ!!まるで心を射止めたように力強い音色。ルーレットの回転をバニーガールが手で止め、矢がささった質問を生徒達が読み上げる。


『冬休みに行きたいデート場所は?』


「まぁ、定番どころだな」


秀吉は息を吐いて呟く。


カップル同士で答えが見えないように男三人女子三人で固まり、少し間を作って横一列に並びなおすと……では、お書き下さい。佐助の言葉に六人はボートの上にペンを走らせる。


一番手は、家康とひまり。二人は裏向けていたホワイトボートをくるっと前に回す。


「おっと!流石ラブラブカップル!『どこでも良い』『どこでも嬉しい』という、二人一緒なら場所は何処でも構わないと!ラブ回答で揃えてきました!」


「……却下だ」


え!?……お互いの回答を見て気持ちが同じなのを知り照れ合っていた家康とひまりだったが、審査員である信長の鶴の一声でポイントはゲットにならず。


「回答が例え合っていようが、質問内容に答えなければ意味がない」

「ちぇっ……」

「ごめんなさい」


二人は次こそ頑張ろうと目で合図を送り合い、弓乃と政宗の回答を待つ。


政宗のホワイトボートには「海」
弓乃のホワイトボートには「カフェ」


「お前な…海行きたい言ってなかったか?」

「寒いから嫌だって言ってたの、誰よ!」


実はこの二人、互いに答えを合わせにいったのだが…それがかえって裏目に出る結果に。




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