第252章 『一周年記念作品』学園祭♡一日目(前編)
まず一つの目は……
『お互いの心!どこまでリンクー!!相性確かめクイズ♡』
何処で雇ってきたのか、セクシーなバニーガールの格好でそう綴られたプラカードを持ってランウェイからステージに向かって歩いてきた数人の女性達。
「「「クイズ??」」」
顔を見合わせながら声を揃えた、副部長、ゆっちゃん、ひまりの女の子三人。
「互いの心ですか……」
「まぁ、タイトル通りに考えれば大体想像はつくな」
「……まぁね」
「では、皆さんボードとペンを貰って下さい」
(((いつの間に)))
一人ずつにホワイトボードと水性ペンを受け取りながら、佐助の姿を見て三成、政宗、家康の三人は心で声を揃えた。
昭和のテレビ番組にありがちな司会者衣装に着替えていた佐助。白シャツにピカピカキラキラの緑色ベストに、蝶ネクタイ。ますます、眼鏡も輝いて見えるのは目の錯覚だけでは無さそうだ。
「題はこっちが決める」
「まぁ、決めるのは秀吉の矢だがな」
信長と光秀は意味ありげに微笑。
「「「「「「秀吉先輩?」」」」」」
言われてみれば、審査員席から姿が消えていた秀吉。どこに?六人が会場を見回した時、さっき自分達が入ってきた入り口の頭上からウィーンと、突然機械音が鳴り始め、ゴンッ!と停止。
お題が書かれた、
特大ルーレット版が現れた。
「では、登場して頂きましょう。元弓道部部長であり戦国学園のプリンス!!」
佐助がビシッと台詞を決めると……
「な、なんだっ!!」
「け、煙!?」
ランウェイの真ん中あたりから急に狼煙のような煙が漫画の吹き出しのようにもくもくと天上に上がる。
何事かと騒ぎ出す観客席にいる生徒達。