第204章 天邪鬼の愛〜聴色〜(8)
後から書いた、マラソンの感想。
「貴様には、どうやら仕置きが必要みたいだな」
「いっ!!ちょっ!今から部活!」
「俺が精神面。……鍛えてやる」
織田先生に耳を引っ張られて、職員室横の教育相談室に連れていかれた家康。
先生の机に置いたコピー用紙。
私が書いた二人の名前。
その下に、家康が書いた感想。
「景品のポッキーは必要。ゴールするまでの糧になるから」
コレは怒られても
……仕方ないよね?
春を思い出して、ドキドキして。
溶けるぐらい甘いキスしながら、
抱っこされて……教卓の下で……
ーーひまりの一回目のゴールは。
俺のお嫁さんだから。
ポッキーよりも、甘い台詞。
そんな、『私の放課後』
姫主様side〜fin〜