第193章 〜おまけエピソード〜(4)
おばさんと後片付けをしている間に、シャワーを浴びてきた家康。
密着した身体から、
石鹸の香りがほわっと漂って……
ドキドキする。
「帰りたくない」と、思ってたなんて、恥ずかしくて口が裂けても言えないのに……
「ほら、言わないと……」
ふにっ。
「きやぁ///」
頬っぺを触っていた手が、
いつの間にか胸に移動。
「こっちも柔らかい……」
低い声にゾクッと震える。
ペロッ。耳朶も舐められて、ピクンッと身体が小さく跳ねて……膝の上からアルバムが滑り落ちた。
ふに、ふにっ。
「も〜っ///だめだってば!」
「こんだけくっ付かれて、触るなって方が無理」
「ばかぁ!エッチ///」
パーカーの中に入ろうとする手。
身をよじりながら、何とかそれを防御して、半分身体を後ろに向けて頬を膨らませると……
「言う気になった?」
そこには、意地悪な笑みを浮かべた家康。曲げた膝の上に腕を乗せ、頬杖をつくと、膨らんだ私の頬を指で突いた。
そして、今度はふにっと下唇を曲げた人差し指が掠めるように、押してくる。
家康は、気づいてるのかもしれない。私がこれをされるのが、弱いコトを。
現に、
うっ。と、喉を詰まらせ……
目を逸らして……
「ま、まだ帰りたく…な、いって…思ってただけだよ?…///」
嘘みたいに、
素直に言葉が出てくるから。