第193章 〜おまけエピソード〜(4)
その言葉を言った後。
チラッと「ちゃんと答えたよ」そう、訴えるようにして、上目遣いで見つめると……
家康は目を開いて、
口元を隠して、
一瞬だけそっぽを向いて……
ゆっくり顔を正面に戻す。
お決まり台詞の「ばーか」が、出てくるのかな?って、思ったら。
「……ソレ、反則」
顔が近づいてきて、
まだ、半乾きの髪から雫が一つ。
「俺も。……帰したくない」
ドキッ…!
何かを反応する前に、唇が重なった。
アルバムまだ、
半分も見てないのに。
次に来る時まで、
部屋に置いておくからって言われて。
「また、寝れなくなるけど」
「……んっ」
甘いキスが、
途中で熱いキスに変わる。
「これからは色々、お仕置きしないと」
「んんっ…お、仕置き…?」
「俺以外を、夢中にさせないようにね」
え??
俺以外??
キョトンして、瞬きすると……
家康は大きな溜息を吐く。
それから、
私を膝の上に乗せて……
「……まぁ、良いけど」
優しく笑って……
「その時は、学校でもするから」
覚悟しなよ。
そう囁く前に、いたずら好きの子供がするような微笑を浮かべた。
さっきは必死で阻止した手が、簡単にパーカーの中に入り込んで、身体が大きく跳ねる。
家に送って貰ったのは、
それから十五分後……
なかなか下がりそうにない熱。
湯船に肩まで浸かって……
ちゃっぽん。
「ブクッ!……」
ばかっ!///
泡を作りながら叫んだ。
〜おまけエピソード(4)〜完〜