第192章 〜おまけエピソード(3)〜※R18
シタイコト。
そんなのあり過ぎて、
一つに絞れそうにない。
ひまりの口から溢れる甘い声。
ふわりと舞う甘栗色の髪からは、甘い微香。
聴覚と臭覚がそれだけで十分にやられて、ソファに座ったまま……徐々に身体に触れていく。
最初は手を掴み、
袖から覗く指先に口づけ。
「指輪。大事にしてくれて、ありがと」
「だって、宝物だから。そう言えばコレ、いつ買って………ンッ」
「……それは、また今度」
掠めるようなキスをして、誤魔化す。
照れ臭くて、
当分言えそうにない。
ひまりの肩に腕を回して、後頭部を支え、もう一方の腕は腰を抱え自分の方に引き寄せる。
次に唇に触れて、深く繋がり、重ね合いながらお互いの気持ちを高めていく。
チュッ…クチュ……
ゆっくり味わうように舌を絡め、歯列をなぞる。腕の中のひまりは、力が抜けたようにされるがままに、身を委ね……。
時折、苦しそうにみじろぐ。
けど、
(ごめん。止まんない……)
夢中で、俺は味わう。
肩に回してない方の手で、弾力のある豊かな膨らみをニットの上から、円を描くようにやんわり揉むと……
「ぁ……んっ」
鼻にかかった甘い声をひまりは漏らして、慌てた様子で口を手で覆い……
「……っ…///…ンッンッ」
(顔真っ赤。塞がなくて良いのに…)
万が一、母さんが帰って来た時を気にしてか、ニットの袖を軽く噛んで、必死に声を我慢している。
そんな姿は、ただ俺を昂らせるだけ。
「鍵開いたら、音でわかるから。我慢しなくて良い」
なるべく優しい声を意識して耳元で囁けば、小さく頭を横に振って「でも……」と、消え入りそうな声でぽつんと言う。
俺がシタイコト。
「ひまりの声、いっぱい聴きたい」
それがまず、一つ目。
頬にキスして。
胸を愛撫していた手を、腰へ、太腿に滑らせ……滑らかな肌触りを楽しむ。