第192章 〜おまけエピソード(3)〜※R18
その姿に唆られ、限界を感じた瞬間。
何かを考えるより先に、唇を奪ってた。
いつもそう。ひまりに対しては、思考より先に身体が動く時が多い。
特に二人っきりの時は。
すぐに触れたくなって、
こっちは理性保つのに必死。
言わないけど……かなり、我慢してる。
毎日部屋に連れ込みたいし。
学校にいる時も、触れたくて気がおかしくなる日もある。
ただ、求め過ぎたら……
(変な勘違いされそうだから……必死に、我慢してんのに)
いつだって触れ合っていたい。
そんな俺の気持ちに簡単に火をつけて……
「………んっ。はぁ…い、え…やす」
頬を染めて、潤んだ目で途切れ途切れに俺の名前を呼んで……
そんな可愛い顔して。
もう……どうなっても、知らないよ。
グイッ。
くびれた腰に手を回して、同じ目線ぐらいになるように膝の上に座らせ、ひまりの唇にさっきより強めに、自分の唇を押し付ける。
「ふぅ……ん……」
触れる面積を少しずつ増やしながら、固く閉ざされた柔らかな口の中に入る為に、舌先を使ってひまりの合わせ目をなぞり……
薄っすら開いた入り口から、
スルッと入り込む。
唾液一つ零さないように、
深いキスを繰り返して……
ピチャッ……
舌が絡む瞬間。
「ンッ……ッ…」
ピクンと、反応するのが可愛くて……
俺は薄っすら目を開け盗み見。
閉じ合わせた長い睫毛。
それが少し揺れて……
(……何回見てもかわい)
くちゅくちゅ……。
生温くて甘い口内。
キスをしながら、ハラリと頬を掠める髪を掻き上げ、水音を立て、たっぷり堪能してから……ゆっくり離す。
「ひまり。……キス好きだよね」
柔らかい耳朶をペロリと舐めて、
掠れた低い声で囁く。
すると、
「……んっ…。だって……気持ち良いんだも、ん……///」
ニットの袖をキュッと握って、口元を隠しながら横に目を逸らす、ひまり。……その仕草と表情に、俺は堪らなく欲情する。