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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第191章 〜おまけエピソード(2)〜




白鳥が引っ越してから、一ヶ月後。
二人で手紙を書いた。
そして返事が来たのは、

投函した一ヶ月後の十一月。

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通りがかる公園。
ついこの前まで木々に全体に赤く色づいていた葉は、ハラハラと地面に落ち……冷たい風が肌をすり抜ける。

冬がそこまで近づいた帰り道。

ピンク色のランドセルは、寒さも感じさせないほど元気に上下する。休み時間に話していた会話。今、夢中になってるテレビの話。授業中のちょっとした小話。

たまに口を動かし、後は相槌を打つだけ。一人で、楽しそうに話しながら時折、擦り合わせる手だけは晩秋を感じさせた。

学校から帰ると、
真っ先にポストの中を覗く。


そして、待ちに待った物が届き……


「あ!!天音ちゃんからお返事来た!!」


振り返り、ふわりと顔には春を感じさせるような、花を咲かせる。そして、顔の前で封筒を見せるように持ち上げた。


「良かったね。また、冬休みにでも返事かいたら?」

「冬休みまでに、書こう?いっぱい、話したいことあるから!クリスマス、サンタさんにどんなプレゼントお願いするとか?後は〜……」


手紙を持っていない方の手。

その指を折りながら、書く内容を一通り喋った後、次の休日に一緒に書く約束を交わして手を振る。

忘れないでね!

忘れるわけないし。と、心ん中で返事して俺は背を向けた。

ニヤケそうになる前に。


カシャンと門が開く音。

こっそり首だけ向ければ、



「また、明日!手紙じっ〜くり読んだら、見せるね!」



目が合って、ドキッと弾む胸。
顔を正面に戻して、片手をスッと上げすぐ下ろすと……

ランドセルを軽く弾ませ、
二軒挟んだ先の自宅まで走った。



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