第187章 〜後日談〜Halloweenイタズラ〜副部長×三成様
昼食タイム。
保冷剤を入れ、ロッカーに預けたお弁当やスイーツを四人は取りに向かう。
「上手くいったみたいね」
「ふふっ。後で、何があったか教えて貰わないと!ですね?」
弓乃のスイーツが入った荷物を、無言で持つ政宗。その様子を後ろから見ていた、副部長とひまり。自分達のも持ってやる、と言われたが軽いから大丈夫だと遠慮していた。
「でも、ちょっとはフラついたんじゃないの?政宗、タイプそうだし」
「しつけぇな。俺は、ただ媚びて甘えるだけのヤツには、興味ねぇ。……ってか、お前ら何笑ってんだ?」
クルッと後ろに振り返る政宗。
「「内緒」」
副部長は小悪魔っぽくウィンクして、ひまりは少女っぽく、人差し指を口に当てた。
飲み物を買い出し担当の、家康と三成。相変わらず険悪な雰囲気を漂わせ、売店に訪れる。
険悪と言っても、家康が一方的に不機嫌オーラを出し、三成が特に気にすることもなくニコニコしてるだけ……しかし、その真逆な態度が何とも言えないものを纏い……
(何でコイツと。……はぁ。さっさと用事済まして、ひまりに癒しを貰わないと)
決して、三成からは癒しを受けない家康。カウンターで六人分のLサイズの、ジュースを受け取り貸し出し用のトレイに乗せる。
三成に持たせるのは、不味いと判断。
「私も、少しはお手伝いさせて下さい」
「いらない。暇なら、その手に持ってる聖書でも読んでたら?」
「それは良い考えですね。えっと……汝は健やかなる時も、喜びの時も……アレ?コレは……」
(声に出さなくて良いし。ってか何で、結婚式の誓いの言葉が……)
色々突っ込みどころ満載だが、相手にすると厄介だと思い家康はグッと耐え、スタスタ三成を置いて歩き出す。
「キャーッ///トレイ持って、本物の執事みたい〜」
「神父の男の子も、聖書読んでて素敵///」
兎に角、不仲でもこの二人のビジュアルは、目立つ。