第9章 12月
「プレゼント何が欲しいですか?」
「え、それ聞いちゃうの?」
「ま・・・まあ」
言えない!
前回失敗したなんて言えない!
「んー。子供とか?」
「バカ」
「すみません」
珍しく頭を下げた和也君。
でも、私が負けみたい。
「あおさん顔赤いですけど?」
「バカ」
「もうダメよ」
ぐいっと腰を引かれて抱き締められた。
ふぅーと耳に和也君の吐息がかかる。
「今月一度もキスしてないですね」
「・・・」
「和也君、待ってるんだけどな~」
やっぱり悪魔です。
和也君の顔が近づいて、和也君が目を閉じてる。
そこで私は、丁度手に持ってたサンタの飾りを
和也君の唇に当てました。
パチクリとする和也君。
その様子がおかしくて仕方ないです。
「サンタクロースと、キスしましたね」
「あおさん」
「んっ!」
いきなりキスされて、ソファに押し倒されて。
「か、和也君!」
「ふふっ」