第7章 10月
「ていうか、なんで俺猫なの?」
「似合ってますよ?」
「ニノずるいよー」
そう言って私のマントをツンツン引っ張るあいばか。
そのあと、なぜかにやりとして
あおさんの肩にもたれかかりやがった!
「ニャー」
ふざけてる。
「あーなるほど。猫は魔女のお供ってわけね」
いや、潤くん。そこで納得しないで・・・。
あおさんも、なんであんな嬉しそうなわけ?
なんかむかついた私って
相当独占欲強いな~(笑)
「魔女の夫はヴァンパイアなの」
あおさんの腕を引いて抱き寄せた。
あいばかをあおさんの肩から落とす!
「ヴァンパイアは、何がないと生きていけない?」
あおさんが赤くなっていることはほっといて、皆の方を見た。酔ってるかな?私。
「血」
元マネがにやつきながら言った。
やるじゃない、元マネ。
「見てなさいね。独身組」