第6章 9月
のぞみのマスターに頼んで
指輪を買いにきましたけど
「わっかんね~」
どれも綺麗でキラキラなんですけど。
悩んでいると、店員さんが話しかけてきた。
「プロポーズですか?」
「あ、いや、もうプロポーズはしたんですけど」
「こいつおバカだからね?本当」
一言多いマスターをおいて、案内された場所へ。
「こちらの指輪はいかがでしょう?
何年か前に流行った物ですが、お客様にぴったりかと」
いたってシンプルのその指輪は、あおさんのイメージにぴったりの、派手でなくダサくない。
「長続きの想いを込めて」
あおさんの指のサイズは、何度も握ってるからわかる。
明後日の誕生日。
もう一度プロポーズしますよ!
待ってなさい、あおさん。