第6章 9月
「で?」
なんで潤くんの家に居るんでしょう。
いきなり押し掛けて入れてくれる潤くんは優しい。
「で、何をプレゼントしようかと・・・」
「そんなことだろうと思ったよ」
だって、わかんないし。
頼れるのなんて潤くんぐらいですし。
「葵ちゃんの好きな物あげればいいでしょ?」
「そうですけど~」
「ニノがあげればなんでも喜ぶって」
「うー」
クッションを潰して遊ぶ。
これ、気持ちいい。
「人のクッション潰すな」
「気持ちいい」
「あのな~」
この二宮君がプレゼントを悩むなんて
恨みますよあおさん。
「じゃあ、指輪は?」
「指輪?」
あーあ。
忘れてた。
指輪あげてなかった。
夫婦なのに
バカですね、私。
はい!
指輪に決定!
なんか最近滅茶苦茶ですね、俺。