第3章 6月
「あ・・・ありがとうございます」
やっぱり、嬉しくないんだ。
そうですよね。ゲーム入れなんて・・・
でも、あれ?
皆さんニヤニヤしてる。
「ニノ~嬉しいならそれなりの対応しろよ」
え?嬉しい?
「対応って。一体どんな?」
「嬉しいんだろ?耳赤いよ」
本当だ!
和也君、喜んでくれてる!?
「ごめんなさい。こんなもので」
「あおさんの、手編みなんて初めて」
「はい」
「・・・・あーもう無理!こんなの恥ずかしいでしょ!!」
いきなり立ち上がった和也君が腕を引いた。
「ちょっと部屋に来なさい!」
「え?」
「ごゆっくりー」