第3章 6月
パンっ
パンっ
クラッカーと同時に歌がスタート。
驚いてる、驚いてる。和也君。
「happy birthdayニノ~」
「お誕生日、おめでとうございます。和也君!」
「ふふっ。そういうことね」
「はい!」
「・・・ありがとうございます」
笑ってくれた。
よかった。
それから皆さんとパーティーをした。
嵐さんのコンサートDVDを観たり、映画を観たり。
「それでは、プレゼントターイム!」
相葉さんのお酒の入った声に
赤い顔の皆さんが準備する。
私もなんとか完成したゲーム入れを用意。
(大野さんは結局手袋)
「まずは俺らね。はい、ゲーム三セット」
「あら、ありがとうございます」
「これが俺ね、俺ね!」
「はいはい」
嬉しそう。
私もゲームにすればよかった。
トホホのホ。
「俺はちょっと早めの手袋~」
「かなり早めね」
松本さんが付け足した。
大野さんなら、和也君でも笑顔になるんだ。
なんか悲しくなる。
「で、葵ちゃん!」
皆さんの方をチラッと見ると
大丈夫だよ
という合図をくれた。
「ゲーム・・・入れです・・・」