第11章 2月
んで、あっという間の十四日。
バレンティヌス様、すいませんね。
痛かったでしょ?殴られるの。
一応お空に謝って、キッチンへ。
朝起きるともうあおさんは居ない。
今日はお昼からお仕事でしたっけ。
私はお昼前にはマネージャーが迎えに来る。
その前に貰えませんかね、タルト。
期待するとか、本当に私らしくない。
翔さんには悪いけど、めっちゃ幸せですわ、私(笑)
キッチンの机には、もう朝御飯が並んでる。
上達しましたね、料理。
朝からホットケーキなんて、泣けますよ。
「おはようあおさん」
「おはようございます!」
「ホットケーキ」
「はい。賞味期限が近くって」
「なるほどね」
一つ一つに笑わせてくれますよ。
朝からありがとうございます。
甘い匂いがして
もちろん滅茶苦茶美味しくて
あおさんって感じがして
「あ、いただいてます」
「どうぞどうぞ」
これは皆に言えませんね。
食べたいなんて言われちゃ困る。
「これ、私だけのね」
「え?」
「相葉さんとかにあげちゃダメよ?」
「・・・ふふっ。わかってます」
「あーおさん」
ところで今日は何の日でしたっけ。