第2章 5月
帰っている途中、こいのぼりを見つけた。
五匹の鯉が泳いでる。
この家は、男の子が産まれたんだな~
なんて考えて、照れている自分。
和也君と私の間に・・・子供。
妄想に浸ってたら、いつの間にか家の前を通りすぎてて慌てて戻った。
「ただいまです~」
シーン・・・
帰ってこない返事に、ただでさえ重い荷物がかなり重く感じます。
真っ暗な家に、寂しさまで感じます。
なんとか靴を脱いで
とぼとぼ居間に・・・。
手探りで電気を付けると、
「わっ!」
机にもたれかかって眠る
愛しい人
和也君です。