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アイナナ夢

第30章 Rey23,5(大和視点)


23,5

大和視点で短め


俺がビールに夢中になって零がいないことに気づいた。
飲みながらも俺は辺りを見渡す。すると、川の近くにいるのを見つけた。

「あ」

隣にいるのは…イチか…?
またなんかイライラして来たな…。

「零ちゃーん」
「二階堂さんここに音無さんはいません。わかりますよね」
「知ってる」
『大和さんは私のこと知ってるよ』
「あれだけベッタリならわかりますよ」

ベッタリ?俺そこまで零と一緒にいたか…?

「イチー零に近づいて欲しくないなー」
「別に近づいてなんかいませんけど」

どうしてこんなにイライラするんだ。
零とイチが話してるだけだってのに。

『普通に喋ってるだけだし…わっ!?』

気がついたら俺は零を後ろから抱きしめていた。
零が驚いてる。こんな顔させてるのが俺なのか。

「零かわいいー」
『ちょっと大和さん!?』
「目の前でイチャつくの辞めてもらえませんか」
『!?い、イチャついてないから』

イチャつく…?イチは何を言ってるんだ?
零と付き合ってる訳でもないのに……アレ?
俺はどうしてこんなことをしてるんだ?

「無自覚なんですか?タチが悪いですね」
『大和さん熱い』
「お兄さんも熱い」

零も俺も身体が熱い。
俺のは酒のせいだと思いたい。
じゃあ零は…?

『いや、そうじゃなくて』
「いい加減に離れたらどうですか」
「一織ーどうs…あっ」

イチが声を張ったせいでリクがこっちに気づいた。
目が点ってのはこういうことをいうんだよな。

『大和さん離れて』
「やーだ」

俺の身体が離れることを拒否している。
零の体温も匂いも心地いい。
首筋に顔を埋めたいくらいだ。

「オイおっさんなにやってんだ」
「Reyがヤマさんに抱っこされてんだけど!!!」
『ちょ、あああああ!?』

零の叫び声で我に帰る。
俺…何やってんだ……これじゃあ俺が…

「はいはい離れようね!」
「大和くん、今日1日Reyに近づくの禁止」

社長と万理さんによって引き剥がされる。
ほんと俺…どうしたんだ…。
零が気になるのは本音だけど、あそこまでしたのは酒のせいだと思いたい。
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