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アイナナ夢

第9章 Rey6




『あ、いた』

メンバー7人揃っているのを見るのが久しぶりと言うのもあったけど、これ目立ってますよね?
紡さんがこっちに気づいたのか手を振っている。

『遅れてごめん!』
「ちゃんと来てくれましたからいいですよ」
「そうそう。環とナギと大和さんも遅刻して来たしな」
『そうなの?』
「俺たちが世界救ったって言っても信じてもらえない」

環さん、ちょっと言ってる意味わからないです。
ナギさんが否定しないと言うことは、3人で行動してたのかな?

「ヤマさんもなんか言って」
「……」
「ヤマさん!」
「うお!?なんか言ったか?」
「はぁ…二階堂さん、あなたは音無さんを見て硬直していましたよ」

硬直って…そう言えば黙ってたかも。
私なんか変だったかな。

『変だよねこれ』

楽は可愛いって言ってくれたけどきっと社交辞令だと思う。
私にセンスなんてないんだから。

「似合っててなんて言えばいいか迷ってた」
「大和さんらしくないですね。どうかしたんですか?」
「どうもして…いや、どうかしてるな」

そう言った大和さんが私に近づいてくる。
何か言うのかと思ったら耳元で私にこう言った。

「今日のお前さん可愛すぎる」

私は口を押さえた。口から何か出そう。
そして身体全体が熱い。

「音無さん大丈夫?」
『だ、だだ大丈夫』
「零、ワタシがエスコートしてあげます」
『だいじょぶ…だからその…』
「ほんとわかりやすいなお前」

過呼吸を起こす寸前だったかも知れない。
大きく深呼吸をして落ち着こう。それがいい。

「ほんと見てて飽きないわ」
『…!また私で遊んだ!?』
「仲良いね、大和さんと音無さん」
『ちょっと陸、どこをどう見たら仲良く見える!?』
「どこって…全部?」

陸が天然なのか、たまに何を言っているのかわからない。
多分理解したくないだけなんだと思うけど。

「かわいい人だな…」
「そろそろ会場に入ってください」
「もうそんな時間ですか」
『期待してるから』
「零さん何か言いました?」
『ん、なんでもない。行こう』




「こんなの他の奴らに見せたくねえわ…」
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