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アイナナ夢

第8章 Rey5





あのことがバレてから翌日、紡さんに呼び出された。
大和さんにバレたことがバレたのかなとヒヤヒヤしていた。

「次の週末なんですが、オフですよね」
『え、うん。急に社長が休んでいいって言うから』
「メンバー全員とTRIGGERのライブに行きましょう」
『TRIGGER?』
「え、まさか知らないんですか!?」

名前くらいなら聞いたことがある。
もしかしたら知らないだけで曲も知ってるかもしれないけど。

『そのまさかなんだけど…』
「これは強制的にでも来てもらわなきゃですね」
『どうして?』
「このTRIGGERのライブ後にIDOLiSH7の活動が再開出来るんです」

そのTRIGGERとIDOLiSH7になんの繋がりがあるのかがさっぱり分からない。
でも活動再開と言うのなら私も無関係ではいられない。

「TRIGGERを知らないとは思わなかったんですが、この雑誌に…」

紡さんが持っていた音楽雑誌を開き、パラパラと捲る。
そのページを見つけたのか、私に開いて見せた。

「これです」
『…え。なんで…?』

そのページに載っていたのは3人組の男性。
その中に知った人物が載っている。
でも…そんなことって…

「どうかしましたか?」
『ちょっと知り合いに似てるなって…』

ちょっとと言うレベルではない。
双子とかまさかの本人なんじゃないかとも思える。

「八乙女楽さん…ですか?」
『八乙女…?』

一点集中していたのがわかったのか、紡さんに知られてしまう。
知られて困るようなことでもないから構わないけど。

『やっぱり他人の空似…かな』
「抱かれたい男No. 1ですし」
『プッ』
「笑ったら失礼ですよ?」

蕎麦屋の山村さんが抱かれたい男No. 1だったらどうしようと思った。
あの山村さんが?まさか。

『ごめんごめん』
「チケットも確保済みですから、開演1時間前に現地集合でお願いします」
『了解』

分からないとは言え、アーティストのライブなんて初めてだ。
私もなんらかの刺激が受けられるといいな…なんて思ったり。

「確かに伝えましたので、私は行きますね」
『いってらっしゃい』
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