第11章 告白11 初夜
翔くん自身が
欲望の白濁を勢い良く吐き出す
白い胸板が上下に揺れて
そのぽってりした唇から漏れる 掠れた吐息
虚ろな潤んだ視線でおいらを捕らえる
雑誌で魅せたどの顔より 艶っぽくて
その唇にむしゃぶりつきたくなる
翔「ね…智くん…」
智「…ん?」
翔「あなたが …シてくれる…?」
愕然と した
おいらが翔くんを 抱く?
確かにおいらもオトコだ
挿れたい って衝動は当然持ってる
でも 翔くんには抱かれたい
翔くんだって当然おいらを抱くつもりでいたはずだ
それがどうして
そこまで考えて
今日の翔くんの雰囲気の柔らかさの意味に気付く
おいらが 翔くんを抱きたいって思ってたら
おいらに抱かれよう って
いとしいおいらになら 抱かれたっていいって
その覚悟で
おいらに選ばせようと
プライドの高い翔くんの おいらに対する最大の愛
ひとつ年上なだけのおいらを
いつも敬ってくれていた翔くん
ここに来て またそれを思い知らされる
ああ もう 翔くん
そんなこと考えなくていいんだって
おいらのこと 好きなだけ抱いてくれよ
おいらはそれを望んでるんだから