第11章 告白11 初夜
実際 あなたに甘えたかったし
ある程度 態度で示したほうが
あなたには伝わると思った
抱きたい けど
あなたが俺を抱きたい って言うのなら
俺は それでいい
何より あなたが大切だから
俺の言葉に 一瞬驚いた顔を見せる
俺がこんなこと言うはず無いって思ってた?
言わせてよ 相手があなたなんだから
俺が唯一 甘えられて
唯一 頭の上がらない存在なんだから
智「翔くん…」
甘い 優しい声が
俺の頬を撫でる優しい手とともに降りてくる
智「ありがとな…」
翔「ん…」
智「でも おいら翔くんに抱かれたい…翔くんをナカで受けとめてーんだ 最初からそのつもりだったし」
翔「智くん…」
智「翔くんだってそのつもりだったんだろ?そうしてくれよ ここにきてちっとビビってんじゃねーだろうな?(笑)」
心の奥では 正直怖かった
知識こそ詰め込んだけれど 未知の世界で
あなたを壊してしまうんじゃないか って
それも あなたはちゃんと見抜いてたんだね
智「壊れてもいいよ 翔くんになら壊されたっていい やっと…やっとなんだぜ?…」
少し泣きそうな表情で
それでも優しく語りかけてくれる
その表情と優しい声が
俺の 覚悟を決めさせた