第6章 告白6 理性の箍
なんとなく
翔くんが寝れない理由はわかってた
おいらと反対なんだよな
おいらは
翔くんに触れてほしくて
夢の中なら 触れてくれるから
翔くんは
おいらに触れたくて
夢の中で触れてしまうから
なあ 翔くん
あいつらは いいってさ
おいらたちも そろそろ
本音でいっても いいんじゃねーか
現時点でこうなら
この先 やってけなくなっちまう
翔「…智くん?遅かったね」
智「ああ ニノから連絡きたから 相葉ちゃんも動揺してたの落ち着いたって」
寝室に戻ると
ようやく意識がはっきりしてきたらしい翔くんが
ベッドから身体を起こしてた
翔「後で謝んなきゃね ニノと相葉くんにも」
智「別にいーんじゃねぇ? ほら水」
翔「ありがとう」
にっこり微笑んで それを受けとると
キャップを開けて 飲み始める
智「翔くん」
翔「ん?」
智「まだ寝れてないから倒れたんだぞ? おいら子守唄歌ってやるって言ったじゃねーか」
翔「…ははっ ごめん」
そっと 翔くんの髪に触れる
一瞬 翔くんの身体に力が入るのがわかる
智「冗談で言ってんじゃねーぞ 翔くんが寝れるなら何だってする」
翔「…智くん…?」