第3章 告白3 夢か 現実か
翔「智くん?」
メールのやりとりから 30分くらい
恐ろしい勢いで 収録を巻きで終わらせ
楽屋に戻ってきた
少しでも あなたといたい
苦しくもなるけど
あなたと一緒にいれる時間は
俺にとって 何よりも癒されるから
楽屋は静かで 物音もしない
なんだ いないのか
ふうっと溜め息をついて ドアを閉めると
微かに 寝息が聞こえてくる
すうすうと寝息をたて
俺の上着をかけ 畳に寝転がってる
スーツのジャケットを脱ぎ
ネクタイを緩めながら 横に座る
起きる気配もなく
あどけない寝顔で眠る 愛しい人
そっと 手を伸ばし 髪を鋤く
セットされてない 柔らかな
少し茶色い 髪
まだ起きる気配がないあなたの
額にかかる前髪を 優しくかきあげて
唇を近づける
昔 ゲストに来た女優さんが言ってた
ミルクのような匂いのするあなた
額に 思わず唇をつけてしまう
自分の熱を あげてしまうだけなのに
1度 してしまうと 衝動が抑えられない