第17章 告白17 告白
自分が刺されたのに
それが おいらじゃなくて良かった って
そんな翔くんが 堪らなくいとしくて
後ろから そっと抱き締める
翔「智くん…?」
智「…馬鹿翔… 翔くんいなくなったらおいらどうすんだよ…ひとりにする気かよ…」
翔「…ひとりになんてしないよ ずっと一緒にいる …本当にごめんね 心配かけて」
回したおいらの腕に そっと手を添えて
翔くんの 優しい声がきこえる
翔「だから 泣かないで…」
ああ やっぱ 泣いてんのバレてたか
でも 止まんねぇんだ
翔くんの温もりが 声が こんなに嬉しいなんて
翔「俺 今回あなたと少し離れていろんな事考えた あなたともし離れるような事があったら 俺も耐えられない…」
ゆっくり おいらの腕をほどいて
おいらの方に向きを変えて
真っ直ぐ おいらを見る
優しいけど 強さを奥に秘めた 瞳
翔「あなたが俺から離れるような事があったら 俺はあなたを殺してしまうかもしれない」
そんなおっかねぇ事を言われてんのに
嬉しくて 涙がさらに溢れてくる
そんなに おいらの事 愛してくれてんの?
おいらも 同じ
翔くんが おいらから離れるような事があったら
おいらも 翔くんを殺してしまうかもな