第15章 告白15 知能犯
副「そこまでする必要があるの?」
翔「この事務所においての自分達の立場は理解しています 自分達の売りに仲の良さがあることも ただそれが同性愛によるものだという記事が出たら嘘とはいえかなりのダメージがあるかと」
近しい人間相手にさえも用心していたものを
嗅ぎ付けたなら
この先 また 何があるかわからない
翔「自分達と事務所にマイナスになるものには制裁を うちの事務所を敵に回すとどうなるか」
ネットスクープは信用性がない
拡散はするけれど みんなすぐ他に目がいく
けれど 雑誌になると途端に信憑性が増すから
写真なんかあると尚更
副「…実はね 松本のネット記事が押さえられないでいるのよ」
翔「うちの松本ですか?」
副「そう AVくずれの売名行為なんだけれど 大野 二宮に続いてそういう女ばかりで困るわ」
俺達はブランドか
名前を纏わりつかせれば良いだけの存在か
副「別の記事の内容は」
翔「結婚を前提として付き合っている女性と密会 相手の女性には了承を得て協力してもらいました 職業も人間性もしっかりしています 写真も流す予定です」
副「お前が写真に押さえられたとなると余程ね わかりました この件事務所で預かります ルポライターの名刺 置いていきなさい」
翔「ありがとうございます」
副「そこまでしてグループを守りたいというお前の意志を買いましょう」
あなたを みんなを守るためなら
捨て駒になったって 構わない