第15章 告白15 知能犯
父親に頼んで 見合いの席を設けてもらった
相手の女性は
有名大学出の才色兼備アナウンサー
ご両親も結構な血筋のお家柄
お互いの職業柄
お見合いと言うより顔合わせの食事
翔「席を設けておいて申し訳ないですが 最初に言っておく事があります 僕は貴女と付き合ったり結婚するつもりはありません」
女「…じゃあ 何故わざわざこんな事を?」
翔「僕にはこころに決めた人がいます その人と一生離れないと約束しました その人を守るために」
女「私にその方のダミーになれと?」
翔「そうです」
女「デメリットしかないじゃないですか 櫻井さんのファンに睨まれてまでダミーなんか…」
翔「うちの事務所の人間でしたよね?貴女が今お付き合いしているのは」
彼女の身体が 一瞬硬直する
翔「協力していただけるなら事務所に後押ししますよ? こう見えて事務所に顔はきくほうなので」
女「…貴方が守りたいのは一般の方ですか…?ダミーを用意してまでなんて」
翔「詮索は不要 やっていただけるかどうかだけ答えてください」
女「…」
翔「うちの事務所は恋愛事情にうるさいですからね 味方はいた方がいいと思いますよ?」