第6章 双子…【 Extra edition 】
「今日泊まってくでしょ?」
当たり前のように聞くと、そうするのが当たり前のように頷く俊介。
でもその顔は、どことなく険しくて…
「どうする? シャワーする? それとも後で?」
Tシャツの上から羽織ったシャツを肩から落としながら抱き寄せるけど、俊介からの返事はない。
「後でいいよね? どうせ汗かくしね?」
俺は俊介をヒョイと抱き上げると、そのまま寝室へと運んだ。
あれ?
いつもならさ、超照れるのに、今日はそんな素振りも見せない。
ベッドに俊介を下ろすと、俺は馬乗りになって、俊介の顔を見下ろした。
「何考えてんの?」
「いやさ、俺ってもしかして“双子”だったんじゃないか、って…」
へ?
言ってる意味分かんないけど?
だってそんな話、聞いたことない。
「だってさ、偶然にしては一致し過ぎでしょ、俺とお兄さん。血液型だけならともかく、生年月日までって、そうはないよ?」
何を言い出すかと思ったら…
「それでさっきから難しい顔してたの? ありえないし…」
「だって…」
まあ、生年月日も血液型も同じ、ってなればそう思うのも仕方ないけどさ…
タイプもどことなく似てるし…
「でもさ、仮にそうだとしても、俊介は俊介じゃん? 俺は俊介の方が良いけど?」
俊介だから、好きになったんだし。
「そうだよな。うん、俺は俺だよな」
「そうゆうこと。さ、パーティ始めよっか♪」
俊介の34歳のね。
でも、ちょっと待てよ…?
もし出生時間まで同じだったら…?
二人はもしかして…?
んなことないか(笑)
end…