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99.9%のDNA【気象系BL】

第5章 アルバム…


「さあて、どうする? 」

潤よりは少ないものの、部屋の3分の1を占領するダンボールの山を見つめた。

片付けは、正直言って得意じゃない。
寧ろ“苦手”?な部類。

極端なこと言えば、寝る場所は確保したし、仕事するスペースもある。
勿論、ゲーム機だって、全て設置済み。

こんだけ揃ってりゃ、ハッキリ言って俺の生活は成り立つ。

でもそれを良しとしないのが潤だ。

潤は俺の部屋に入る度に、兄の俺に向かって説教をしてくる。

“兄”の俺に、だよ?

しかも昨日の夜の事だ。

「部屋が片付くまでエッチはお預け!」

宣言までされてさ…

どうもダンボールに囲まれてエッチしても、気分ごノレないっての理由らしいが、だったら潤の部屋ですりゃいいことじゃないか、って俺は思うわけよ。

潤の部屋は、俺の部屋と違って、完璧なくらいに片付いてるんだからさ…

「はあ…」

俺は深い深いため息を一つ落とすと、重い腰を上げた。

仕方ない…、ちょっとは片付けるか…

エッチはともかくとして、毎晩毎晩潤の有難くもくどいお説教を聞くのも、もう飽きた。

くどいのは顔だけにしてくれ、なーんて思っちゃったりするわけよ。

俺はゲンナリした気分を片隅に追いやって、ダンボールを1つ手に取った。

中身はこれからの季節、必要になってくる服の類だ。

ご丁寧にダンボールの横に書いてくれてあるから、見ただけですぐ分かる。

ガムテープを剥がし、蓋を開けると、種類毎に分けてクローゼットに仕舞った。
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