第4章 同居…
軽くキスを交わして、和の腰の動きが加速して、それに比例するように、それまで堪えていた物が、高みへと向かって一気に駆け上がる。
視界が…ぼやける…
「あっ…、イクッ…、イク…よ…、あぁぁっ…」
「俺…も…っ…、もぅ…、
…クッ…」
俺の熱が和の手に溢れ、俺の中の和がビクビクッと震えて、熱いものが注ぎ込まれる。
「最高だったよ、潤…」
俺の中から抜け出すことなく、和が俺の上に倒れ込んでくる。
そして、まだ洗い呼吸を繰り返す俺の唇に、自分のそれを軽く触れさせた。
「ありがとな、潤…」
お礼を言われるようなこと、俺は何も…
だって和は俺の一番大切な人だから…
「おめでと、和…」
俺は繋がったままの和ごと身体を起こし、背中に回した両腕で和の細い身体を、ギュッと抱きしめた。
「お前、それ何回目だよ(笑)」
日付け跨いでるけどな、と付け加えてから、和が俺の腕の中で、その細い肩を上下に揺らした。
言われて壁の時計に視線を向けると、時計の針は午前0時を僅かに過ぎていて…
「ま、アレだな…。誕生日過ぎてから、最初の“おめでとう”はお前から、ってことで(笑)」
「もう、和の意地悪…」
「ククク…、じゃあさ、来月のお前の誕生日は、俺がお前の“一番”になってやる」
「当たり前でしょ?」
和の“一番”は俺で、
俺の“一番”は、いつだって和がいい…
だから何回だって言うよ?
「和、おめでとう…」って…
数日後、俺達は新居への引越しをした。
これからずっと和と一緒にいられるんだ…
そう思ったら、ところ狭しと積み上げられたダンボールジャングルも、幸せな空間に感じられた。
来月の俺の誕生日は、この部屋で…
end…