• テキストサイズ

99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


「母さんも私も、君達の関係を認めた訳じゃない」

「で、でも、好きにすればいいって、さっき…」

純粋な潤は、その言葉の裏にある“本音”を疑うことを知らない。

「確かに言ったわよ? でもそれは、あんた達の関係を全て認めた、ってこととは違うのよ? 私は今でもあなた達には普通に結婚して、普通の家庭を持って欲しいと思ってるわ。孫の顔だって見たいし…」

「じゃあどうして…」

「仕方ないじゃないの…。あなた達にはあなた達の人生があって、そこに私が“こうして欲しい”とか“ こうなって欲しい”とか…、私の願望だけを押し付けるようなことはしたくないのよ…」

ああ…、そうか…

俺達の未来は、俺達だけの物であって、他の誰でもない…例え親であっても決められる物でもないし、ましてや押し付けられる物でもない。

だからこその“好きにすれば良い”なんだ…

「母さん…、俺…、もし潤と兄弟じゃなくても、きっと潤のこと選んでたと思う」

それだけは自信を持って言える。

そしてそれは、明るい未来なんて描けないと思っていた俺が、初めて欲しいと思った未来。

潤こそが、俺にとっての未来そのものなんだ。

この先、俺達の未来がどうなってるかなんて、誰にも分からない。

でも俺は、潤との未来を描き続けたい。
/ 206ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp