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99.9%のDNA【気象系BL】

第9章 家族旅行…


…だったんだけどな…

「いっ…、いった…ぃ…」

「わ、悪ぃ…、も…、あとちょっとだから…」

和の手が俺の頬を撫でる。

和が俺を気遣ってくれてるのは、その腰の進め方一つで分かる。

分かるんだけど、やっぱり痛いのだけはどうにも出来なくて…

「今日はやめとく…か…?」

「いや…、やめないで…」

なのに和のが欲しくて…

どっちつかずの感情が涙になって零れ落ちた。

俺だけじゃない…、和だってきっと苦しい筈だ。

俺は和に向かって首を横に振って見せると、スッと息を吸い込み、長く、ゆっくりと時間をかけて吐き出した。

そうすることで、ほんのちょっとだけ痛みが和らぐような気がして…

「大丈夫…。だからそんな顔しないで? ね?」

今度は俺が、和の頬を撫でた。

「でも…、本気で無理なら…」

「うん…、っていうか…さ、全部入ってんじゃない?」

「えっ? あ、ほんと…だ…」

ほらね?(笑)

多分“感覚”なんだろうな…、それも他の人には分からない、俺にしか分からない、不思議な感覚…

和を愛してるからこそ、和に愛されてるからこそ分かる、特別な物なんだと思う。

「ね…、動いて?」

もっと和で俺を満たして欲しい…
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