第9章 家族旅行…
和の手の動きは、本当に巧みで…
元々硬かったソコは、更に強度を増した上に、見事なくらいに上向いていて…
「ちょ、ちょっと待って…?」
このままイッちゃったら、確実に浴衣を汚すことになると思った俺は、和の胸元を掴んでいた手を下にずらし、浴衣の裾を捲り上げた。
うん、これなら(多分)汚れないな…
「はい、続きどうぞ?」
「くっ、くくく、お前…(笑)」
えっ、俺何か笑われるようなことした?
首を傾げる俺の唇に、チュッと音を立てて和の唇が触れた。
「ほんと…、可愛すぎ…」
「そ、そう…?」
ま、いっか…
和が笑う理由は分からないけど、可愛いと言われるのは、悪い気はしない。
もっとも、“可愛い”って言われて嬉しいのは、和だけ…なんだけどね?
「ね、続き…しよ?」
「そうだな、俺もそろそろヤバいし…」
うん、知ってるよ。
だって和のアレ…、さっきから俺の腹に当たりまくってるもん。
「和のも…、触って上げよう…か…?」
「お、俺は別に…いいよ…」
嘘ばっか(笑)
俺知ってるんだよ、和が嘘つく時って、必ずと言って良いほど左右に目が泳ぐんだ。
だから、“俺はいい”ってのは、絶対嘘。
和だって俺に触って欲しくてウズウズしてる筈。