第8章 秘密…
瞼こそピタッとくっついてはいるが、辛うじて繋ぎ止めている意識の中で、潤が俺の中から抜け出す。
下腹部を圧迫する物がなくなったのと、イッたことによって疼きがなくなったのとで、身体が一気に脱力する。
でも同時に寂しさもちょっぴりあったりする。
さっきまで当たり前のように潤と繋がってたのに、今はそれを感じられないから…
「和、起きれる? シャワーしようか?」
そうしたいとこだけど…
何せ身体に力が入らねぇ…
「ムリ…、起きらんねぇ…」
「そうだよね、和ったらいつになく激しかったもんね?」
ああ、そうだよ、激しかったよ。
それは自分でも自覚してる。
まさかのトコロテンまでしちゃったくらいだからな?
でもさ、それって俺だけのせいなのか?
大体、潤だって…
「あ、そう言えばお前まだアレ挿ったままなんじゃ…」
さっきから振動だけはビンビン伝わってきてる。
「あ、ああ、うん…。で、でも今日は和の誕生日だし、和が気持ちよくなってくれれば、俺は別に…」
ふーん、なるほどね…
つか、潤の心臓…超ドキドキしてっけど?(笑)
俺は潰れたカエルみたいに伸びきった身体を無理矢理起こすと、大きく広げた潤の足の間に入った。
そして奇妙な動きを繰り返す妙ちくりんな玩具を引き抜くと、そこに俺の中心を宛がった。