第8章 秘密…
最近潤の様子がおかしい。
一緒にいても、いつもソワソワしてて…
俺としては正直落ち着かない。
でも俺はそれに対して特に文句を言うわけでも、ましてや遠ざけたりもしない。
理由が分かってるから。
俺の誕生日が近付いてきたからだ。
潤の性格上、何かサプライズ的なことを企んでいるに違いない。
それが分かってるから、あえて潤のおかしな行動にも付き合ってやるし、時には見て見ぬ振りをすることだってある。
若干面倒臭さを感じながらもね。
でも流石に、買い物袋の中に、見慣れない紫色のボトルを見つけた時には、一瞬ギョッとしたけど…
普段全く使わないわけではないけど、何なら今だって俺のベッドの脇には完備してあるけど、その場合俺が買って来る事がほとんどの場合で、潤がそれを買って来ることは滅多にない。
こりゃ覚悟決めといた方がいいかもな…
俺ソッチはそんなに慣れてないから…って、俺の誕生日なのに、何で俺をくれてやらなきゃいけないのか、ちょっと意味が分かんねぇけど。
まあでも…、俺も潤に抱かれることは、本音を言ってしまえば、そんなに嫌でもない。
寧ろ嫌いじゃない…って言うか、初めての時に比べれば気持ち良さってのも感じるようになってきたし、何より幸せな気分にさせてくれるから…
もっとも、潤以外には考えられないけど…、つか、考えたくもないけど。