第7章 バングル…
「ちょ…じゅ…も、無理…っ…」
和が買って来てくれたケーキを食べ終えた俺は、膝の上で和を揺らしていた。
「だーめ、許さないんだから…」
「ひっ…あ、そこ…やめろっ…て…」
やだね、止めて上げないもんね。
「俺が悪かった…ってば…、だから…あっ…はっ…」
「謝ったってダメ。和が悪いんでしょ?」
だってあんな大きなケーキ買って来るから…
そりゃさ、俺だって嬉しくなって、ついついペロッと平らげちゃったよ?
でもさ、酷くない?
“デブるぞ”、なんてさ…
「もう、今夜は寝かして上げないんだから。覚悟してよ?」
「えっ…あっ…こらっ…んぁっ…」
俺は繋がったままの和をラグの上に下ろすと、力なく投げ出された両足を肩に乗せ、思いっきり突き上げた。
「あっ…くっ…、ん…んんっ…!」
腹に溜まった射精感を逃そうと、和が激しく頭を振る。
でも俺は、
「一人でイクなんて許さないからね?」
耳元で囁いて腰の動きをピタリと止めた。
だって一緒がいいじゃん…?
せっかくの誕生日なんだしさ…
和と一緒がいい…
「大好きだよ、和…。だから一緒に…」
汗と涙に濡れた頬を撫でてやると、フッと和の顔に笑が浮かんで…
「ばーか、知ってるよ…」
って…
ホント和ったら素直じゃないんだから…
でもね、俺ちゃんと知ってるから…
和が俺のこと、誰よりも愛してくれてるって…
バングルの裏に刻まれたメッセージ…
ちゃんと届いたから…
“To love you more…“
誰よりも君を愛す…ってね…
end…